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中小企業が中国ネット通販へ進出する前の戦略的な思考

2022年3月4日 / カテゴリー:EC販売中国知る

中小企業にとって、中国ネット通販市場は間違いなく魅力的です。

第一に、中国のネット通販市場は巨大で、消費者の消費力もきわめて強く、企業が望む理想的な市場であります。

第二に、新型コロナウイルスの流行がすでに2年以上続いており、中国人向けの国内オフラインビジネスが極度に縮小しているため、中小企業は中国本土のオンライン市場での突破を模索しなければなりません。中国ネット通販へ進出する前に、真剣に考えるべき問題がいくつかあります。

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一、企業が自分で店を開いて運営するか、それとも運営代行に店を開いて運営するか。

企業が自分で出店するには、一定の条件を備える必要があります。

1.中国に支社があることです。中国の国情・ネット通販のプラットフォーム・消費者に対して十分な理解があります。

  1. ネット通販チームは中国支社のメンバーで構成して、有効的にコストを節約します。

 

以上の2つの条件を満たない場合は、運営代行会社に出店を依頼するほうがよいです。これにより、中国ネット通販へ進出する際に直面する次の難局を全面的に解決することができます。

1.中国のネット通販は急速な発展段階で、政策ルールの変化が速く、タイムリーに消化と理解することができないと、最高のタイミングを逃し、店舗運営にも影響を及ぼし損失をもたらします。

2.国情が異なるため、国内で蓄積された経験は中国では通じないかもしれません。中国消費者の消費習慣について理解していないと、店舗や商品に対する消費者認知度にも影響を与えます。

3.中国ネット通販の運営には多くの落とし穴があり、うまく識別し、回避することが難しいと言われています。

4.言葉が通じなく、理解がずれているため、運営スケジュールに影響し、決定的な失敗につながるかもしれません。

5.従業員全員は正社員で、人件费が高いです。

 

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二、運営代行会社を依頼する場合は、店舗運営の仕事を完全に手放すしていいでしょうか?

いけません。運営代行会社に対して的確な管理制御を行う必要があり、特に協力初期の擦り合せの段階では有効な管理制御メカニズムを形成し、後期の運行のために良好な基礎を築かなければなりません。運営代行会社の運営を完全に手放すわけにはいけません。

1、運営代行会社は外側の協力会社に属し、店舗の持ち主ではありません。効果的な管理を通じて、店舗に対して責任意識を確立させなければなりません。

2、コミュニケーション不足により、製品の供給などの運用戦略に問題が生じる可能性があります。スタートする前に打合せ時間・回数・打ち合わせ内容などをしっかり決めておかなければなりません。

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三、どのように運営代行会社に効果的にコントロールしますか。

1.委託代理契約書を締結する前に徹底的に内容を理解しなければなりません。契約に書かれている内容はよく中国現地に合わせる内容が多いため、全部理解し、納得するまでに話し合う必要があります。それから目標は非現実的に設定してはいけません。

2.有効な業務制度を確立します。

(1) 運営代行会社が提出する年度計画と四半期計画を確認し、審査しなければなります。

(2)計画の実行状況は定期的にフィードバック報告してもらわなければなりません。

(3)運営代行会社から計画の調整・宣伝広告及び重要なイベント申し込みなどの事前報告をうけ、審査と承認をしなければなりません。

(4) 定期的に店舗の日常経営状況を報告してもらわなければなりません。

(5)その他の業務関連制度の策定。

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3、運営代行会社との日常コミュニケーションする担当者を指定しなければなりません。

基本知識不足のせいで両方コミュニケーションがうまく取れないケースがたくさんあります。担当者としては、日本と中国のビジネス事情をよく知っている方ならベストです。

そのため、スタッフの選定は非常に重要で、こちらの企業と運営代行会社とのコミュニケーションの状況によって、協力効果に直接影響を与えます。人選には2つの方法が考えられます:

(1)第1案:日本企業の社員から条件を満たすスタッフを探します。

(2)第2案:顧問として外部から雇用します。日中の市場状況を理解し、日中スタッフと誤差のない疎通ができるのは、顧問としての条件であります。顧問は中国ビジネスに関して建設的な意見をたくさん出せるはずです。

 

以上の3つの問題点に十分に考え、理解していれば、中国ネット通販への進出に向け、戦略的な準備ができていると言えますでしょう。